訪問看護
看護師(管理者)
– なぜ訪問看護に?
急性期や緩和ケア、地域のクリニック、訪問看護ステーションなどで働かせて貰っていました。
– なぜ、緑地公園訪問看護ステーションだったのですか?
看護師も人数が多く、セラピストとも一緒に働ける。自分の知らない領域など学べる、ご利用者さまに少し余裕を持って接することが出来ると思い、緑地公園訪問看護ステーションに入職させて貰いました。
住み慣れた家で、その人が思う生活を支える、寄り添うことが出来る。治療ではない「その人がどう生きたいか?」を大切に出来る風土が凄く良いと思っています。
– 風土づくり
常に話しやすいようにと心掛けています。みんなの意見を聴いたりしたいですし、私もみんなに話したい。先生やケアマネジャーさんが、みんなに対して話して下さった「言葉」を伝えたりしています。
こうして下さい、ああして下さいだったら、言われたことは出来るようになると思うんですが、考えたり、気づいたり、ご利用者さまの気持ちを聴いたりが出来にくくなってしまう。
みんなで話すことも、 1 つのコミュニケーション能力の一貫で「分からなければ聴く」を大事にします。分からない、知らないでやってしまうのが一番怖いことだという背景があります。
– ご利用者さま、ご家族さまとのコミュニケーション
看取りの時は、どうなっていくのか? 先行きの分からない不安を抱えておられることが多いので、まず、説明させて頂くことを大切にしています。
ご利用者さまのケアも大切ですが、ご家族さまが受入られているのか?受入られていないのか?戸惑っているのか?が大事なので、時間を取ってしっかり話をします。
あと、「自分たちだけじゃないんだよ」「何かあったら、私たちはすぐに駆けつけますよ」という安心感を持って頂くことも、すごく大切だと思っています。
私たちだけでなく、往診の先生もいるので、どこに電話しても対応できる体制をつくっていきます。
– スタッフとのコミュニケーション
「最近どうですか?」困っていることや、良かったことなどを聴くようにしています。忙しくなってきたら時間が話す機会も少なくなって来たりもするので、2ヶ月に1回話を聴かせてもらう時間を創っています。
せっかく働くのであれば、「こうなりたい」「こうやってみたい」など、明確なモノを持ってもらった方が良いと思っていて、それを一緒に共有した方が「出来ましたね!」「良かったですね!」「じゃあ、次は何しましょうか?」とか、長い看護師人生を過ごすと思うので、「ここで、しっかり〇〇を学んだ」って思えるようになって欲しい。
目標は何でも良いんですが、自分で決めて、自分に自信を持って欲しい、自立して欲しいと思っています。
– スタッフとのコミュニケーション
一日の殆どの時間が「仕事」なので、その「仕事」が嫌な時間だと人生の大半が嫌な時間になってしまう。なるべく、楽しくて、成長できる時間になるのが良いのかなと思っています。
前の職場では、自分で全部やってしまっていました。自分も大変だったり、自分に何かあった時に、働いている人や、利用者さんに迷惑を掛けてしまう、若い看護師の成長を妨げていたことに気付きました。
そこから、「一人ひとりが考えて行動し、自立できる」ようになって欲しいと想うようになりました。
自分で考える機会や時間を奪わないように心掛けています。若い人たちが成長して、主になって働いていくことになるので、色々な人のことを考えることで、自分が思ってる働き方ができるように、少しでも役に立てればと想っています。
病棟で働いていたけど、訪問看護に来て良かったと思ってもらいたいです。