
訪問看護
看護師

– 今までの経験
大学病院で、肝胆膵内科・皮膚科・ペインクリニックに4年間、ICUに2年間勤務させていただいていました。
肝胆膵内科は癌末期の方が多く、ICUでは人工呼吸器管理の方が多かったです。二交代制で、夜勤は月6~7回の勤務をさせていただいていました。
– 転職について
病棟で退院困難な方の退院支援カンファレンスを重ねるうちに「在宅での姿」を知りたいと思う気持ちが強くなりました。
転職をするときに、「心理的安全性」を重視して探していました。ホームページで同年代が多く、心理的安全性について話されている方がいて、自分に合うのではと思いました。
面接の時に、「心理的安全性がある職場を探しています」と正直にお伝えました。「ここなら大丈夫」「何でも質問しやすいし、オンコールも2人体制で、一人で抱え込まなくていい」といった話をしていただき、安心しました。
– 実際に働いてみて
同年代が多く、こちらから聞く前に先輩が声をかけて下さいます。気配り、配慮が素敵で、皆さん女神様みたいです(笑)。
– 看護感
ICUでは人工呼吸器などの数値を見る時間が多く、対「人」の感覚が薄れそうでした。今は自宅で過ごす利用者さんと対話することができ、「看護は人に向き合うこと」だと再認識しています。
利用者さんの不安や希望に寄り添い、ときに選択肢を提示できる看護を目指しています。
– 職場の雰囲気
訪問から戻ると皆さんが「おかえり」と迎えてくれ、先輩が様子を尋ねてくれます。目を見て話を聞き、意見も返してくださいます。
ここでは「報連相」に加え「雑草(雑談・相談)」が自然にでき、上下なく雑談から情報共有が進むのも素敵だと思います。
尊敬する先輩は、利用者さんへの愛が強く、こまめに電話で気にかけ、医師への報告も丁寧で記録もしっかりされています。私もそうなりたいです。
– 新人育成・オンボーディング
プリセプターが1年間つき、週1回「振り返り」(半年までは週1、リーダーとは月1)で出来事や不安の確認をしてくれます。利用者さんとのマッチングを調整してくださったり、手技の動画も共有してくださったり、体制が手厚いです。
オンコールは緊張はありますが、セカンド(2番手)の先輩にいつでも相談できる体制で安心です。頻度は固定ではなく、週1回ほどになっています。
– 興味関心
退院支援での在宅への関心、2025年問題など訪問看護需要の高まり、ライフステージの変化などで夜勤を長期継続しにくい見通しなどがあり、訪問看護師を志すようになりました。
「全身状態のアセスメント力」が必要と思いICU希望し2年経験。普通自動車免許を取得し、訪問看護に転職しました。
ICUでの経験は、全身を見立てる力として活きています。今後の目標は模索中です。
週2日の休みが取れるので、勉強会に参加したりしています。今後を見据えつつ、今は、特定分野の絞り込みはしておらず、在宅の知識を広げたいと思っています。
– やりがい
利用者さんや家族、医師やケアマネジャー、セラピストとの連絡など多職種連携の「つなぎ役」として機能できている手応えがあります。
病棟時代は指示をいただいて動くことが中心でしたが、今は自分の考えをお伝えし、皆で利用者さんに向き合えている実感があります(心理的安全性)。








