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時間の流れ

病棟は、やるべきことをやって次の方、次の方。どんどん治療を優先して目まぐるしかったです。在宅は、その人に、その人の時間を全部使えるので全然違いますね。

– 働きがい

今までも、「病気を治したい」「ちょっとお手伝いしたい」などあったのですが、それよりも忙しすぎて、「看護師として何がしたいか?」があまり分からない状態で、その方のことを知りたいと思い、職業などを聴いたりしました。

 

在宅だと、その人の生活の場所に伺うことが出来て、その方のことをより知れる、理解できるので、ご利用者さまのお宅に訪問させて頂くのが好きな自分が居ることに気づきました。

 

また、何がしたいなど定まってはいないんですが、これから働きがい、おもしろさを見つけていきたいと思っています。

– なぜ、緑地公園訪問看護ステーションだったのですか?

面接の時に具体的にその 1 日の流れでしたり、事業所の様子でしたりお伺いし、一日のスケジュールも、ぎゅうぎゅうに詰められたスケジュールではなく、ご利用者さまにしっかり向き合えるといった点が大きかったです。

 

あと、自分と年齢層が近い方が多く、話しやすい、情報共有しやすそうだったのもあります。

 

働いてみてですが、私生活もガラッと変わりました。今までは夜勤があったり、勤務が変則でしたが、朝はゆっくりできて、定時に出社して 1 日が終わったら帰る。自分の時間を持てるようになりました。

​訪問看護

​看護師

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2022年11月 インタビュー

– 入職の切っ掛け

6年ほど働いていた急性期の病院を辞めたあと、別の訪問看護ステーションでアルバイトしたのが切っ掛けでした。

 

在宅の道に進むことは全然考えていなかったんですが、家での生活を支えるのって面白いなと感じて、チャレンジしようと思いました。

 

看護師の道は、女性として自立できる、人のためにもなる仕事に就きたいと、高校の進路を考える頃には決めていました。

 

小学校の低学年ぐらいの時は、勉強よりも外でドッジボールをしたり探検ごっこをしたりと体を動かすのが好きでした。中学校では、体力が人よりある方で、体験入部したら走れたこともあり、長距離走をしてました。今は走ってないんですが、川沿いをウォーキングしたりしてます。

– 在宅での看護師の役割

ここの職場は、皆さんが常に情報共有している。常にご利用者さまを真ん中において日常会話のようにされているので、皆さんが同じ情報を持って利用者さん宅にいけるぐらいになっているのが凄いと思いました。

 

急性期の病院では、皆さんがご利用者さまの部屋に出払っていて、話す時間もないぐらいバタバタしていました。

 

訪問看護は、家でいかに病気と向き合っていくかを支える現場なのかな?と思っていたのですが、「今、何が起こっているのかを考えて主治医の先生に相談する」「ご利用者さまや、ご家族さまがどうしていきたいか?もうすぐ病院に行きたいのか?家で余生を過ごしたいのか?」など、色々と主体的に考えないといけないことが沢山あります。


 

急性期病院では、目の前の起こっていることを解決して、いかに早く家に戻って頂くかという感じだったんですが、在宅では目の前の問題とどう付き合って、これから生活していくかを考えないといけないのかなと思っています。

 

そのためには治療についてもですが、寄り添う、話を聴くについても勉強していかないといけないと考えています。


 

– 最近どうですか?

緑地公園訪問看護ステーションで働くようになり6ヶ月が経ちました。毎日楽しく働かせて貰っています。

 

病院と全く違う環境に来て、最初どうなることかと思ってたんですが、楽しいですね。最初は、「何かあったらどうしたら良い?」「先生もいないし・・」と、それしか考えられなかったんですが、「安全に、ご自宅で幸せに暮らしていけるのを支える仕事」「今すぐ、先生に指示を貰わないといけない状況も少ない」ので、落ち着いて働けていますし、毎日が楽しいです。

– 仕事の面白さ

ケアマネジャーや施設の方、往診の先生とのやり取りなど、地域の人たちと一緒にご利用者さまを支えていくなど、病院では出来ない看護師の役割があります。
 

担当のご利用者さまを持たせて頂くことは、すごく不安でしたが、周りの方がすごくサポートして下さり、「やっていける」と思えるようになりました。

担当のご利用者さまを持たせて頂いてから、任せて頂ける仕事が増え、自分主体でやっていくことが増えたので、仕事が面白くなって来ました。

– 深めていきたいこと

病院の時は、あんまり癌の方と関わることがなかったのですが、訪問看護に来て、本当に癌の最後、お看取りまでさせて頂くことが増えたので、今、勉強中です。

 

そういった方々に、「何ができるか?」ということを、経験のある看護師に教えて頂いています。

– 転職して

急性期の病院は忙しく、ご利用者さまとじっくり向き合うことが出来ず、早出や夜勤などの変則勤務で、自分自身の生活リズムが崩れていたので、ご利用者さまに良い看護を届けるためにも生活リズムを整えたいと思っていました。

 

転職して、働き方が安定したことで、ご利用者さまに還元できることが増えたり、家に帰ってからの時間の使い方が全く変わりました。

 

病院の時は、「疲れてご飯も食べずに、お風呂入って寝る」「明日に備える」という感じだったんですが、緑地公園訪問看護ステーションで働くようになってから、「好きなものを作って食べる」「ご飯を楽しめる」ようになりました。

 

2023年5月 インタビュー

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