
訪問看護
看護師

– 看護師を目指したきっかけ
私が看護師を目指したのは、祖父母との暮らしがきっかけでした。母が助産師だったこともあり、看護職には以前から興味がありましたが、祖父母への恩返しがしたかったのが一番です。
いつも変わらず、私を気にかけてくれていたので、「将来、看護してあげることが一番の恩返しになる」と思うようになりました。祖父母が寂しい思いをしないように、そばにいてあげたいという思いが強かったですね。
– 病棟での気づき
最初は総合病院の循環器・糖尿病・消化器内科で4年間働きました。慢性期の方が多く、生活指導に力を入れている病棟でした。
入退院を繰り返す患者さんがいて、「なぜこの方は何度も入院してくるんだろう」と疑問に思っていました。
退院支援委員会に参加したときに、訪問看護師さんやケアマネージャーさんから、生活背景や人生観を聞くことができました。好きで入院を繰り返しているわけじゃなく、その人なりの人生や考え方があって、今に至っているんだと教えていただきました。
それから、入院中でも自宅で療養しながら生活が続けられるような指導を心がけるようになりました。一人ひとりの個別性を大切にしながら看護することの大切さを、この時に学びましたね。
– 訪問看護への挑戦
病棟で経験を積むうちに、「いつか訪問看護の現場で働きたい」と思うようになっていきました。夫の転勤で広島に行ったときに、初めて訪問看護師として働く機会に恵まれました。
訪問看護は、一人で利用者さんのお宅に伺わないといけないし、天候に関わらず移動しないといけない。ハードルが高いように思っていましたが、実際にやってみると、天気のいい日の移動は気分転換にもなるし、それほど負担には感じませんでした。
大阪に戻ってきて緑地公園訪問看護ステーションに就職したときは、原付バイクに乗ったことがなくて、練習させてもらい、今ではスイスイ乗れるようになりました。
– チーム制の働きやすさ
前の職場は担当制だったんですが、今の職場はチーム制です。
担当制だと、毎週同じ方を訪問するので信頼関係は築きやすいんですが、自分ともう一人くらいしかその利用者さんのことを知らないので、困った時に相談しづらかったです。
でもチーム制なら、何かあってもすぐにアドバイスをもらえます。「こういうことがあったから、次回はここを見ておいてください」と情報交換もスムーズにできます。
看護師の数も多くて、いろんな分野で働いてきた先輩方がいるので、自分が知らない分野のことも教えてもらえています。
– オンコールの負担も軽く
以前の職場と比べてオンコールの回数は少なく、身体的にも精神的にも、負担が全然違います。
最初の3ヶ月は、「こういう時はこう対応すればいい」サポートして頂ける体制で、経験を積みながら慣れていくことができました。1stコールと2ndコールを一人ずつ持つ体制で、困った時にはすぐ相談できるので安心です。
– 利用者さんから教えていただく
訪問看護の魅力は、利用者さん一人ひとりと深く関われることだと思います。
「なぜこの方はこういう思いで今を過ごしているんだろう」と考えることがよくあり、より深く寄り添うきっかけになっています。
高齢の方は人生経験も豊富で、お話を聞くだけでもすごく勉強になり、自分自身の成長につながっている実感があります。こういう方々と触れ合えるお仕事って、本当にいい仕事だなと思っています。
– プライベートとの両立
病棟勤務と比べて、家庭の時間を大切にできるのも訪問看護の魅力です。オンコールの回数が少ないのは、本当にありがたいです。
お子さんがいる看護師さんも多くて、急な発熱などで休まないといけない時も、他の看護師がカバーできるようスケジュールを組んでもらえています。産休・育休を取って復帰される方も多いので、安心して働くことができています。
– これから訪問看護を目指す方へ
私も最初は循環器、糖尿病、腎臓などの知識しかなくて、他の分野の知識はほとんどない状態で訪問看護に来ました。でも、周りの先輩方に教えてもらいながら、訪問できています。
1日の訪問件数は大体5~6件くらいで、残業もほとんどありません。プライベートと仕事をしっかり分けられるので、働きやすい環境だと思います。
これからは、今まで経験が少なかった小児の医療的ケアなども学んでいきたいと思っています。オンコールの経験も積んで、何かあった時に的確に対処できる技術を身につけたいです。それが、看護師を目指した時の初心、祖母への恩返しにもつながると思っています。










