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​訪問看護

​看護師

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– 転職のタイミング

今年の4月に入職したばかりで、まだ8ヶ月です。それまでは急性期病院や地域包括病棟のある総合病院で働いていました。

急性期で働いていた頃から、なんとなく在宅には興味がありました。

でも「それ、急ぎすぎじゃない?」って自分で思ってしまって。当時は30代前半で、「もうちょっと病院勤務で経験を積む方が良いかな」と思い、在宅に帰る人たちのケアをする地域包括病棟で4年ほど働かせていただき、少しずつ在宅に寄っていった感じです。

– 決断のきっかけ

転職するタイミングが難しかったです。「年齢は関係ない」と言われる部分もありますが、自分の中で、体力的なこと、新しいことを覚える力、「初めてなんです」って、もっと年を重ねたら言いにくいかなとか、いろいろ考えて、訪問看護の職場を探していました。

– 移動手段の自転車

訪問看護は、一人で行かなくちゃいけないし、移動も大変だからちょっと…と思われる方も多いと思うんですけど、「訪問看護を経験しておいた方が、看護師としての視野が広がる」とアドバイスをもらったことも大きかったです。

 

原付バイクはあまり乗れないし、どうしようかと迷ったんですが、面接の時に「徒歩圏内なら自転車でいけますよ」と言ってもらえました。

実際、吹田は訪問範囲が狭いので、自転車で全然大丈夫です。自転車移動でも案外いけるもんです。移動もそんなにしんどいとは思わないです。多分、一人の時間も好きだからかもしれません。

– 一人の時間、チームでの時間

事務所に帰ったら大体どなたかいらっしゃって、少人数だから気軽に「今日は、こんなだったよ」と話せる。それが楽しいです。

 

自転車に乗って一人で移動している間は、いろいろ考え事をしたりする時間にもなっています。そういう働き方が、今の自分にはすごく合ってるかなと思います。

 

原付に乗るメリットは確かに移動時間が短いし、記録する時間も増えるって思う場面もあるんですが…。だったら5分早く出て、自転車を漕いでる方が、気持ち的にもゆとりができます。

​​– 病院とは違う在宅での学び

病院とは違うだろうなっていうのはもちろん分かっていましたが、具体的にどう違うかはあまりイメージできないまま働き始めたところもありました。

在宅では、多くの方がお家で過ごせるレベルの体調というか、体調を崩さないように、あるいはどううまく付き合っていくかがメイン。病院のように悪くなったものを治療するという部分とは違いがあります。

 

私たちが訪問させていただくのは週1回とかです。だからこそ、体調を崩してきた時の兆候を汲み取れるか、ご家族がそれに気づけるかが大事です。ご家族の方が一緒に住んでいたら、変化には気づきやすいけれど、医療関係の仕事じゃない方からしたら、それが「そういう兆候だった」と気づかないことも多いです。

 

そういう部分では、すごく難しいなと思う反面、うまくいった時にすごくやりがいを感じます。

– 「老い」と向き合う

もう一つ、病院とすごく違うなと思うのは、普通に歳を重ねていく過程での、人との関わりです。

 

昨日行った80代後半のおばあちゃんのお家でも、「こんなこともできなくなって情けない」「目も疲れるし、細かい動作もできないから、昔やってた将棋とかやりたいけど、もう疲れるし、やる気も起きない。ずっとだるい感じがする」と。「それでも食べないと…ご飯くらいは準備するけど」と言いながら、「施設から帰ってくるまではこんなんじゃなかったのに」「物忘れもだんだんするのよね」「そんなにしっかりしてないわよ」と。

 

こちらから見たら、80代後半で、日中ほぼ一人で過ごしていて、ご飯を忘れずに自分で3食作って食べて、体調崩さず家で過ごしているだけで、すごいことですよってお伝えはするんですが…。

 

ただ単に人間が年を取るだけで、人それぞれだと思いますが、そういう気持ちを抱えている人に、私はなんて声をかけたらいいのか、日々考えながら入らせていただいています。

– 経験不足を痛感する瞬間

病院にいる時は、疾患に関することだったり、その病気でよくかかっている人をその病棟でよく見ていたので、「こうなってきます」「ここを超えたらもうちょっと楽になりますよ」など、看護師としてアドバイスできることが、それなりにあった気がします。

でも、老いていく過程でのそういう部分に、フォーカスして来ていませんでした。自分も20代の頃に比べるとそれでも老いは感じるけど、また違うスピード感だと思います。

自分のこれまでの経験では、年を重ねることによる体の変化に向き合いつつも、気持ちみたいなところに、あまりフォーカスできていなかったので、何を言っても嘘っぽく聞こえるんじゃないかな、と思ってしまうこともあります。

– 「普通」の基準

病院は良くも悪くも、病院の型に患者さんが合わせてもらう環境です。何時に起きて、何時にご飯が来て、シャワーは何回まで、とか。それがストレスで入院生活が辛いとおっしゃる方ももちろん沢山いるので、そういうことが無いのはすごく大事で、在宅の魅力だとは思います。

 

ただ、何が普通かみたいな基準が、崩壊した気がします。

1日2食で生きてきたら、それがきっと普通なんだろうし。お風呂はもう週1回しか入りませんっていうのが、その人にとっては普通だったら、多分それが普通なんだろうし。

 

そこの部分と、看護師として医療的に必要な部分で「もうちょっと、した方がいいよ」みたいな部分があって、利用者さんの生活を否定するつもりもないですが、お腹に傷があったりとか、いろいろあると、なかなか今までの生活スタイルを貫き通すのもいろんなリスクがあったりもします。

 

多様なケースに触れて、自分も多様になっていく感じです。「これが普通」と思ってたものが、「それもそもそもただ単に自分が思ってただけ」と気づかせていただくことがあります。

​​– 一人で抱え込まない

基本一人で訪問に行っているので、その場で判断に迷った時にどう対応するか、どう伝えるかは、持ち帰って他の人に相談することが多いです。

 

「こういう場面で、どう声をかけたらいいんだろう」って。訪問を長くされている方や、いろんな経験をされている方の声のかけ方を聞いて、「なるほど、そういう言い方があるんだ」と日々学んでいます。

 

他の人が行ったら、もっと上手いこと言ってくれてたのかなとか、自分の力量的にまだまだだなとか、すごく感じてしまうんですけど。

 

最初の頃は基本どのお家も2回くらいは同行訪問で、一緒に連れて行ってもらっていました。その期間は、家の場所を覚えたり、何をするかを覚えたり、仕事に慣れるという部分が大きかったんですけど、今思えばすごく貴重な時間でした。

– いろんな経験を持つ

それぞれ施設で働いたことがある人もいたり、病院で働いていてもどういう病棟で働いていたかによって得意なことって全然違います。

 

自分になかったアイデアをもらうことができます。病院で「こういう決まり」っていう感じでやってきたことも、「でもこうしてもいいんじゃない?」とか、「家族にこういう風に言ってみたら?」など、本当に日々教えていただいていて、皆さんの経験に助けてもらっています。

– お家に上がらせてもらう

お家に行かせてもらう立場として、病院以上に看護師が家に来るって、それなりにハードル高いなって感じます。

 

すごくウェルカムな雰囲気の方もいらっしゃいますが、中には「仕方ないから来てもらってる」みたいな方もいらっしゃいます。だからより、お家で関わっている数少ない人間の一人として、嫌な気持ちにさせるようなことがあってはいけないなと思っています。

 

外で人に会うよりもやっぱり嫌な気持ちになってしまうポイントは多いと思います。その人の普通と自分の普通がちょっと違うから、自分は何気なしにやったことが、その利用者さんからしたら「こんなことまでしていた」みたいに捉えられる可能性もあります。

 

人間関係みたいなところは、病院で働いていた時以上に、より気になるというか、気をつけないといけないなと思っています。

– これからの自分

そんなに先のことは考えていないのですが、自分の中でも、声かけや関わり方一つでも、もっともっと良くできる部分はあると思っています。

 

もっともっと経験を積んで、いろんな経験から、老いについて悩んでいる利用者さんの心がほぐれるお話ができるようになれたら良いなと思っています。

 

色々な価値観に触れながら、それぞれの普通、それぞれが大事にしていることを知って、その人らしい生活を支えられるように、難しさも感じながら、喜びを感じていきたいと思います。

緑地公園訪問看護ステーション

Tel:06-6152-7902/Fax:06-6152-7903

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